パブロフの犬とは?
生理学者パブロフが行った、動物における条件反射の現象が発見されるきっかけとなった実験のことです。
私たちは梅干しなどの酸っぱいものを見るだけで唾液が出てきますが、これは条件反射と呼ばれる現象によるものです。
梅干しを食べて生体反応として唾液が分泌される経験を何度もする中で、本来無関係な「梅干しの外見」と「唾液」との間に結びつきが生じて、そうした反射が起こるようになったわけですね。
このような条件反射のメカニズムを明らかにしたのが、パブロフの犬の実験でした。
パブロフの犬の実験
- 犬にメトロノームの音を聞かせる。(→特に何の反応もなし)
- それと同時に、犬にエサを与える。(→犬はエサに反応して唾液を分泌する)
- 上記を何度も繰り返していく(※「条件付け」手続き)
- 犬は、メトロノームの音を聞いただけで唾液を分泌するようになる。(※「条件反射」の獲得)
この実験は、動物や人間の心的な反応を科学的に検証するムーブメントの先駆けとなり、その後の現代心理学の発展にもつながる重要な役割を果たしました。
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